お知らせ

26日と27日に天売島へ行ってきました。
今年も黒崎海岸では、たくさんのウミネコが繁殖しています。

孵化したばかりの雛が見られるようになりました。親鳥の鳴き声の中に雛のかわいい声が聞こえてきます。

もともとここには、ウミネコのコロニーはなかったのですが、2017年から黒崎海岸で繁殖するようになりました。現在もコロニーは拡大中で、天売島海鳥研究室の学生さんの全島センサス調査により、2024年の推定巣数が5700巣以上と確認されています。

黒崎海岸のコロニーができる以前は、天売島には200匹以上のノラネコが生息していて、ウトウやウミネコが襲われたりと海鳥への被害が問題になっていました。ノラネコの被害から海鳥を守るため、2012年から島外にノラネコを搬出・譲渡する対策が始まり、現在繁殖可能なノラネコはほぼゼロの状態です。対策後は住居への被害やネコの交通事故が減少し、さらに嬉しいことにウミネコが黒崎海岸で繁殖するようになりました。近年、ウミネコの数は減少傾向(北海道のレッドリストでは準絶滅危惧種)にありますが、天売島ではここ数年、順調に繁殖数が増えています。

黒崎海岸は天売フェリーターミナルから約4km離れた場所にあり、徒歩や自転車、車でもアクセスできます。誰でも観察できますが、近づきすぎてウミネコを脅かさないように、優しく観察してください。また、黒崎海岸周辺の道路にはたくさんのウミネコが歩いています。交通事故を防ぐためにも、ウミネコファーストで、車やバイクはスピードを落として運転をお願いします。

naomi

 

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