観光情報
オンコ林園地
2026.02.23
焼尻島は、島の約3分の1を原生の森が占める自然豊かな島で、約50種・15万本ともいわれる天然林が広がっています。高山植物や原生の草花が咲き、多くの野鳥が羽を休めるこの森は、島を代表する自然の魅力のひとつです。
オンコ林園地は、その森の中に整備された散策区域で、焼尻島の森林景観を気軽に体験できる場所です。島の東浜地区から森へ入り、散策路を進むと牧草地帯へと抜けるルートが続きます。森を抜けた先にはめん羊牧場の草原が広がり、焼尻島らしい景観の移り変わりを楽しむことができます。
この森の大きな特徴は、ミズナラなどの高木の下にオンコ(イチイ)が密生する独特の二層構造にあります。上層にはミズナラを主体とした落葉広葉樹林が発達し、その下層にオンコが広く分布しています。オンコは本来高木として成長する樹木ですが、焼尻島では日本海から吹き付ける強い風や冬の積雪の影響により高く伸びることができず、枝を横に広げた低い樹形となっています。
このようにイチイが高密度で生育する森林は全国的にも珍しく、島特有の厳しい風と雪の環境の中で形成された学術的価値の高い自然環境として評価され、国の天然記念物「焼尻の自然林」に指定されています。
静かな森の中では、野鳥のさえずりや風の音に包まれながら、島ならではの自然をゆっくりと体感することができます。オンコ林園地は、焼尻島の森林の魅力を最も身近に感じられる散策スポットのひとつです。