観光情報
厳島神社
2026.02.24
焼尻島の東浜地区に鎮座する厳島神社は、島の漁業とともに歩んできた歴史ある神社です。
社伝によれば、厳島神社の創鎮が文化元年、鳥居が建てられたのが天保15年と鳥居の脚に刻印が残されています。
当時の焼尻島はニシン漁で大いに栄え、海の安全と商売繁盛を願い、弁天浜(現在の弁天崎付近)に祀られたと伝えられています。
その後、社殿は現在の場所へと移されました。移転時期については諸説ありますが、大正期から昭和初期にかけて現在地へ遷座したとされています。海とともに生きてきた島の歴史を今に伝える存在です。
例祭日は6月11日ですが、近年は6月下旬頃に厳島神社祭りが行われています。
御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。海上安全や豊漁を祈る神様として信仰されてきました。祭りの日には漁船の出漁を止める「沖止め」となり、島全体が祈りの時間を共有します。
かつては担ぎ手によって神社から出された神輿が島内を巡行しました。現在は人口減少の影響もあり、トラックに神輿を乗せての巡行となっていますが、金色に輝く神輿が島内を進む姿は変わらぬ迫力があります。
その後、漁協前での祈願を経て、神輿は漁船へと移されます。大漁旗を掲げた船団とともに海へ出て、島の沖合を巡る海上渡御が行われます。太鼓の音が響き、海へ酒や塩がまかれ、海上安全と豊漁を祈る光景は、焼尻島ならではの祭りの姿です。
最後は再び神社へと戻り、祭りは静かに締めくくられます。
自然とともに生き、海に守られ、海に祈る。
厳島神社の祭りは、焼尻島の暮らしそのものを映し出す行事です。
島を訪れる際には、ぜひこの歴史と現在が重なる瞬間に触れてみてください。