焼尻島に伝わる民話 其の三
2026.09.06
焼尻島に咲く花 ヨツバヒヨドリ
焼尻島に咲く花 ヨツバヒヨドリ
ウグイスのさえずりに別れを告げ、林を抜けると、目の前には放牧場が広がります。
心地よい風を受けながら鷹の巣園地へ向かってのんびり歩いていると、ひときわ目を引く花に出会います。
それがヨツバヒヨドリです。
派手さはありませんが、白に淡い小豆色を帯びた落ち着いた花色は、どこか上品で、思わず足を止めて見入ってしまいます。
「四つ葉」と名がついていますが、よく見ると三枚の葉もあれば五枚の葉もあり、自然のおおらかさを感じさせてくれます。
「ヒヨドリ」という名前は、茎を乾燥させると火がつきやすいことから、「火を取る」が転じたという説もあります。
この季節、道端にはほかにも、ツリガネニンジン、オオマツヨイグサ、メマツヨイグサ、ヤナギラン、ヤマユリ、オニユリ、エゾカワラナデシコ、ノハラナデシコ、ヤブカンゾウ、ノコギリソウ、ヤマハハコ、トウゲブキ、アジサイ、ノリウツギなど、さまざまな花が咲き、遠くから「こちらですよ」と手招きしてくれているようです。
島では、目的地へ急ぐよりも、道草を楽しむくらいがちょうどいいのかもしれません。
磯野 直
- 民泊じいじの家オーナー
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かつて旅館「磯野屋」を営んでいた磯野直さんは、現在「民泊じいじの家」を開いて島の暮らしを伝えています。
WEBマガジンでは、ありのままの焼尻島の自然や日常を、飾らない言葉で発信中。
島を愛する「じいじ」のまなざしを、どうぞお楽しみください。